きっかけは、花の研究
花びら液をつくったぼくは、太田旭。
沖縄県に住む医学生です。
10代最後の夏休み、コロナで暇な毎日
ひとりではじめた自由研究。
テーマは、
「花を長持ちさせる」
たとえば、ハイビスカス
ふつう1日で散る花が、2日もったら
きっとすごい発見になる。
研究は、家の近所の花をとってきて、
さまざまな液体をかけるところから
はじめました。
花びらの保湿は意外とむずかしく、
実験は難航しました。
それでも夏の終わり、家の周りの花が
なくなりかけた頃、
ちょっと法則を発見し、
実験はついに成功。
植物全体をみずみずしく保ち、
花が1.3倍~1.8倍花がながく
咲く、
花びら液が完成しました。
花びら液は、
スプレーで花びらをダイレクトに潤す、
まったく新しいタイプの園芸用品です。
咲きほこる花びらにやさしい配合にこだわり、
その場で成分と粉末成分を
混ぜ合わせて使う、
独自のスタイルに
たどり着きました。
運命の日
花びらがみずみずしく、咲き満ちる。
10代最後の夏、作り上げた花びら液は、
花壇や花瓶を彩りました。
そんな僕を絶叫させた出来事
きっかけは、
東京の大手百貨店から突然の電話。
「これ、化粧水で売れませんか?」
普通の化粧水で花は、枯れる。
花びら液はヒトにかけるものではないのに
化粧水ってどういうことだろう。
さらに詳しく聞いてみると、驚いたことに
購入した一部の女性が、
花びら液を化粧水として肌につけて使って
好評みたいでした。
それで完売してたんだ。
敏感な花を、やさしく保湿するところが
ヒトの肌にも好評みたい。
花びら用がヒトにいい。
じゃあ、逆はどう?
僕は試しに、化粧水を大量に買って、
花びらにかけました。
つぎはまた、別の花と化粧水。
すべて化粧水 水 花びら液の順に
枯れていく
水より花が長持ちしたのは、
花びら液だけ。
ほかの化粧水では、
色が変色したり、すぐ枯れてしまう。
より薄くデリケートな花びらは、
化粧水の中の物質には
耐えられないようでした。
オーガニックってなんだったの?
化粧水で水に負けるってなんで?
保湿ってほんとうに水分通ってる?
ヒトも花も同じで、ひとつひとつの
細胞が呼吸するから生きられる。
花の方が敏感だから、わかりやすい。
花びら基準でうまくいく
いきものの細胞に
パーフェクトな配合
ヒトの顔の皮膚は約2mm
対して花びらの厚さはわずか0.2mm。
1/5~1/10の薄さ
肌より圧倒的に薄い花びらは、ヒトより保湿
苦手で、もろくて弱い。
花びら液は、ミクロの薄さの花びらすらも保
湿する、しかも美しさを長く保ち続ける
生き物の細胞保湿に完璧な配合でした。
アクアポリンを透過する
ポリン最適化処理
花びらの細胞膜にあるアクアポリンという水分管を透過させる目的で水に特殊な加工を施し、アクアポリンの透過に最適化。
分離させ細かいクラスターとなって細胞膜のアクアポリンを通過し、細胞の中まで届く独自の「ポリン体」をつくりあげました。
そして、そのアクアポリンの水分管は、人間にもありました。だからうまくいく。
花びら液のうるおいは、ふわっとやさしいから
花も女性も、
いつまでも美しく咲くんです。
10代最後の僕の冒険は
家の周りの花をぜんぶ枯らしたり
東京の百貨店から電話で驚いたり
はじめて化粧品を使ってみたり
笑ったり 恥ずかしかったりの夏
女性も花も
この世界に生きるすべての生物が
長く咲き誇った
いいことした気がするんです。
このまま化粧品会社をつくれば?
って勧められます。
いやです。これが完成形ですから
僕はね。医者になります。
あなたはヒト科 or ハナ科で
お選びください
「花びら液」は、ご好評いただいておりますが、
その由来から、人間使用を目的にした
商品ではないことご了承ください。